平成23年2月12日、兵庫県姫路市で8回目となる「全国おやじサミット」が、北は北海道・札幌から南は九州・熊本まで、数十団体の“おやじの会”が集まって開かれた。
本大会のテーマは「おやじの輝きは子どもたちのはばたき」。
全国おやじサミットを一言で紹介するならば“地域での子育て活動を自慢し合うおやじたちの大宴会”である。
夜間パトロールや校庭キャンプ、スポーツ交流などの活動が次々と披露される。風呂敷を頭巾に仕立てた忍者遊びやおやじのダンスだって、大真面目の子育て活動メニューなのだ。
家族には 見せぬ笑顔を 外で見せ【注1】
一般的に人様の自慢話は、聞く方がつらい。
特におやじの自慢話にはうんちくが加わり、長い、くどい、繰り返すことが常だ。
しかし、どのおやじたちも地域でネットワークをつくり、子どもらの未来を考え、一緒に楽しむ手法や意義を真剣に語り合う。そして、そのうちに皆が自慢話に共感して爽快感を覚え、互いに「すごいすごい」と褒めたたえる。
子どもより 褒めて伸びます おやじたち【注2】
中でも、おやじをコントロールする「おかみの会」の存在が際立った。
ばか騒ぎをするおやじたちを冷静に観察し、ある時は辛口の評論家に変貌しながらも良き理解者でいてくれる。
“おかみなしに大口を叩(たた)けるおやじの会はない”というのも既に常識に。
おやじ似の 息子眺めて 諦める【注3】
地域の子どもたちと真剣に遊ぶおやじやおかみが、全国各地に“増殖”することを願っている。
【注1〜3】
第8回全国おやじサミットinひょうご「おやじ川柳」(おかん選考委員会選)より
|