世の中が不景気になると冬の寒さも一段と身にしみるのであるが、地球温暖化は不景気に関係なく進行中らしい。
おやじは、地球温暖化が苦手である。いや、地球温暖化防止活動が苦手である。そもそもおやじのトレードマークといえば、熱かんと湯豆腐に人生の幸せを感じながらの「どてらウォームビズ」であり、生ビールと枝豆を抱えながら真夏の暑さを楽しむ「すててこ腹巻きクールビズ」であった。
地球温暖化防止活動の最先端を歩いてきたおやじたちではあったが、さすがに昨今のおやじは、次世代を担ってくれるかわいい子どもたちのために少しは勉強をしなければならない。温室効果ガス排出削減の中長期目標設定、国内排出量取引制度や再生可能エネルギーの固定価格買取制度の導入。
とても理解できないと分かればエコカーにエコ家電、太陽光発電や風力発電の研究にも手を出す。なんやかんや頭をひねっても、結局は、「がんばれ日本」と応援団側に座ってしまうのであるが・・・。
鳥取にも、子どもたちの為に温暖化防止活動に取り組むお母さんたちが増えている。
西部には、人形劇やパネルシアターを使って、子どもたちに楽しく地球温暖化やリサイクルを教えているお母さんのグループがある。中部のあるお母さんは、「地元でとれた食材を使って季節にあった食事をすることが一番健康に良く、輸送エネルギーも使わなくて地球温暖化防止に最適。」と説き、東部のお母さんは、「リサイクルも大切だけれど、ゴミになるものを持ち込まないのが一番。家族一緒でエコハッピーな暮らしをしましょう。」と。
お酒と旨いものが大好きで、分厚い取扱説明書がなければ使えない電気機器に悩んだり、面倒なゴミの分別を手伝わされることが大嫌いなおやじは、「こりゃ未来の地球は明るいわい」と両手をあげて応援する。
面倒なことから逃げたいというおやじ心を見抜いたお母さんが一言。「ちゃんと取り組まなければ、これからの地球はたいへんになるのよ。メタボの腹を抱えて汗をかくのは嫌でしょ。」
おやじは、違う意味でも地球温暖化が苦手である。
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