一昨年の初夏、東京のNPOの方からゴーヤの種をいただいた。窓辺にゴーヤのつるを張り巡らし、日差しを避けてエアコンの冷房効果を高めたり、体感温度を低くして地球温暖化防止に一役買おうとの呼び掛けであった。
種を見て真っ先に思い浮かんだのは、当然「ゴーヤチャンプル」。今年の夏は冷たいビールとゴーヤチャンプルだと決め込んだのであるが、すでに種まきの時期は過ぎており、次の年にと机の引き出しにしまっておいた。
しかし、ゴーヤチャンプルを思い出す時期はいつも真夏。今年もまた植える時期を逃した種は、そのまま机の中で出番を待っている。
ゴーヤカーテンの取り組みは沖縄が本場かと思いきや、実は全国で取り組まれているらしい。特に幼稚園や学校、公共施設など家庭以外で盛んに栽培されているのが面白い。徳島県の畜産研究所では、牛小屋にゴーヤカーテンを作って乳牛の夏バテを防いでいるとか。
ゴーヤの力が地球温暖化問題解決策の特効薬となるかどうかはさておき、特にお金をかけることもなく、身近にホッとする風景をつくり、自分流の生活スタイルを考えるというのは、なんやら将来に向けて新たな光も見えてきそうだ。
何よりもあちこちで出来たゴーヤのおすそ分けがうれしい。涼しさとビールとおいしいおつまみに大満足のおやじではあったが、できればキュウリ、ミニトマトなどへのチャレンジもお勧めしたい。なぜって? いえ、ちょっとゴーヤチャンプルは食べ飽きたような・・・。
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