今年は東京オリンピック・パラリンピックの年。人種、言語、文化が違う選手が同じフィールドで競う姿はどの種目も魅力的で、新年が始まったばかりだというのに、もう７月の開催がまちどおしい。
56年前に開催された東京オリンピックは、私がまだ小学校低学年の時。古いアルバムには、生徒全員で校庭に人文字を描いて空から撮影した「1964TOKIOオリンピック記念」写真が残っている。
しかしこの写真を撮った目的やオリンピックの意義を知ったのはずいぶん後のことだった。当時の記憶は乏しく、テレビの前で祖父の横に座って応援をしたことをわずかに覚えている。普段はたいへん厳格で近寄り難かった祖父が、競技ルールや国旗の国名を教えてくれたことがとても嬉しかった。
56年たった今年、今度は私が孫の横でオリンピックの面白さを教える番になった。だが祖父のように上手く解説する自信はない。何よりもアンパンマンが大好きな孫とのチャンネル争いに勝てるかどうかが一番の課題である。
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