ある研究によると、古代弥生時代の日本の人口は約60万人。この時代は気候の良し悪しが人口の増減に影響した。国家が形成され、土地の開発が進み、人口は緩やかに増加して、江戸時代末期には約3,300万人となる。その後急激に増加し、平成22年は約1億2800万人に。なんと約140年間で4倍近い人口増となった。
人口は、経済が発展して文化が花開く頃に増加し、経済が安定し、文化が成熟すると停滞するらしい。近年、人口の減少が続いているのは、平成文化が円熟した時代に生きている証だと納得した。しかしこの人口減少は、過去の歴史とは少し様相が異なっているとのことである。
今後100年でジェットコースター並みに激減して現在の半分になり、昭和初期の水準に戻るそうだ。しかも高齢者が半数を占めてしまう。日本の総人口は古代からずっと増加傾向にあったため、右肩上がりの成長経験が優先してしまい、悲観的な予測ばかりが飛び交うことになる。
しからば、これからは古き良き時代に歴史が戻っていくと考えたい。タイムスリップを楽しむことができれば、きっと新たな経済や文化が生まれるであろう。ただ、華やかな平成文化に浸かり過ぎて、具体的な妙案はさっぱり思いつかない。
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