今年の春、コンピュータ囲碁プログラム「アルファGO」がプロ囲碁棋士に勝ったという話題を聞き、そのうちコンピュータが人類を制するのではないかと悪い夢を見た。それから少したったこの夏、スマホ・ゲーム「ポケモンGO」が大ニュースとなった。
私は、とりわけゲームが好きというわけではないが、やむなくこのゲームを手に入れた。というのも、ポケモンGOの収益がギネス記録になったり、スマホ・ゲームを禁止する区域ができるなど社会現象となったからには、やはり一度試して、その理由を検証しなくてはと思ってのことである。
私は、そんなに暇というわけではないが、仕方なく炎天下の砂丘を延々と歩いた。というのも、鳥取砂丘が「スナ(砂)ホ・ゲーム解放区」となり、ポケモンGOの名所となっていることを知ったからには、やはり一度行って、現地を調査しなくてはと思ってのことである。
その後もポケモンGOにまつわる数々の社会現象を、私なりに解明しようと努力を重ねているものの、家族は私をゲームに取り憑かれた暇おやじとしか評価していない。腹を立ててはみたが、スマホの中でポケモンとなって暴れる自分の夢を見た時、確かにコンピュータに制された馬鹿おやじであると理解した。
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