年に一度、全国のおやじたちが集まって「全国おやじサミット」を開催する。6年前は、鳥取県で第4回全国大会を開催した。鳥取のおやじたちは首相官邸や有名芸能人、全国各地のおやじの会にメッセージの依頼や参加を呼びかけた。次々と断られる中、北海道の養護学校のおやじからメッセージが届いた。
「障害のある子どもを持つ父親という立場で、おやじの思いを語りながら、子どもたちのために何ができるかを考え、おやじの役割を再確認して何にでも取り組むことが大切です」
この時はじめて、北海道特別支援学校おやじネットワークを知った。
今年札幌で開催された「第10回全国おやじサミット」で、彼らの生の声を聞いた。障害のある子どもをもつ親の苦悩や社会に対する疑問を飾ることもなく語り、一方で数々の悩みを吹き飛ばすほどの楽しい地域活動を繰り広げているのだ。その意は、「政治や行政への不満は多々ある。しかし子どもたちを前にした時、まずはおやじの問題」である。
全国おやじサミット北海道宣言は、ある住職の一句で締めくくられていた。
「ぶーと出て 子らの笑い明日も咲け 笑顔つまみに 今日もおやじ酒」
こんな旨いおやじ酒を、皆さんも飲んでみたいと思いませんか。
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