すがすがしい秋の朝に、これまたスカッとするニュースが飛び込んできた。山中伸弥京都大学教授のノーベル医学生理学賞受賞である。多くの大人や子どもたちは、研究や発明、新発見といった話にワクワクする。ところが科学の道に入るための化学や物理、数学の類の話になると、とたんに腰が引けてしまうようだ。
テストではいつも赤点であったおやじが明言するのははずかしいが、本当は、化学や物理はとてもおもしろい学問である。おいしい料理をつくったり、着心地のよい洋服選びの中にも、学校で勉強した化学や物理がたくさん潜んでいる。
普段の生活の中でたくさんの科学に触れているにも関わらず、どうやら科学を探究しようという心は育っていないようである。理科や算数の入口でつまずいたり、青年になれば仕事や恋愛で忙しくなり、更に歳を経ると横着になってしまって、いつしか探究心が失せていくのであろうか。
そうであれば子どもたちにはたくさんの科学に触れさせて、科学の心を育みたいものだ。今年もおやじたちは、学校の先生と一緒に科学遊びを楽しんだ。歓声をあげる子どもたちを見ながら、おやじたちは夢を見ている。
さあ出てこい! 次の、その次の、ノーベル賞受賞者。
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