教育

イラスト ののはら りこ

 政界のリーダーが交代し、日本の将来についてあちこちで議論が繰り広げられている。はなはだ不謹慎な話ではあるが、おやじは“ああだ、こうだ”の議論を傍観するのは大好きなくせに、議論の中に入れと言われるとスタコラサッサと逃げてしまう。おやじが調子に乗って“ああだ派”を応援しようものなら“こうだ派”からこっぴどく怒られそうで、それは怖い。

 テストで100点満点には無縁だったおやじが、日本の将来などという難解な方程式を解けるわけがない。0点をとった心当たりはいくらでもある。大切な自然を壊したことや空気や水を汚したこと、街を寂れさせてしまったこと、モノとは仲良くできるけれど人と仲良くすることが苦手な子どもたちを育ててしまったこと。

 そんなおやじたちに、国連は「一人一人が世界の人々や将来世代、また環境との関係性の中で生きていることを認識し、行動を変革するための教育(ESD=持続可能な開発のための教育)」が必要だという。

 おやじたちへの教育は少々手遅れかもしれないが、これからの未来を担う子どもたちにはゆっくりと時間をかけながら教えたい。多くの心優しい大人たちの目に囲まれながら、のびのびと将来を見据える力をはぐくむ環境をつくってやりたいものだ。

 さて鳥取県では、地域みんなで子育てを支援し、子どもを安心して育てることができる「子育て王国とっとり」を建国するようだ。王国に「とっとり子育て隊」なる応援隊をつくるらしい。私も、今回はスタコラサッサを控えてみよう。
 
日本海新聞 ECO STYLE Tottori 2010.6.25掲載

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